諏訪根自子さんのご冥福をお祈り申し上げます。
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諏訪根自子さんのご冥福をお祈り申し上げます。
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戦前に天才少女とうたわれ、いち早く海外でも演奏活動を行った伝説的なバイオリニスト、諏訪根自子(すわねじこ)さんが、3月に死去していたことが24日分かった。92歳だった。
東京生まれ。12歳で初リサイタルを開き、神童と騒がれた。16歳でヨーロッパに留学し、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などと共演したほか、ナチスドイツの宣伝相ゲッベルスから名器ストラディバリウスを贈られた。
1945年に帰国。60年頃に演奏活動の第一線を退いたが、81年にはバッハの「無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータ」の新録音を出し、再び注目を集めた。
ノンフィクション「美貌なれ昭和―諏訪根自子と神風号の男たち」を書いた作家の深田祐介さんは「美貌と実力を兼ね備えたアイドル的存在で、私もブロマイドを持っていた。戦争がなければ、もっと活躍できたでしょう」と話している。